お世話になっております!新入社員の道守みちるです!
先日、社内の雑談で「これくらいなら、うちで作れるんじゃない?」という話が出ました。わたしは勢いで「作れそうですね!」と返事をして、その日の帰り道でじわじわ不安になりました。作れると持ち続けられる。この2つ、たぶん別の話です。
自分たちで作る(内製)か、外の会社に頼む(外注)か。小さな会社は、どちらを選べばいいんでしょうか。
AIやノーコード(プログラムを書かずに仕組みを作る道具)のおかげで、「作る」ハードルは確実に下がりました。下がったぶん、この判断はむしろ難しくなった気がします。選べる道が増えたので。
この記事で扱うのは、だいたいこの3つです。📝
- 内製と外注の、本当の分かれ目はどこにあるのか
- 迷ったときに自分へ投げかけたい7つの質問
- 「どちらか」ではなく「どこまで」で線を引くという考え方
分かれ目は「作れるかどうか」ではないみたいです🤔
最初、わたしは単純にこう思っていました。作れるなら内製、無理なら外注。
でもこの考え方だと、まるごと抜け落ちるものがあります。作ったあとの時間です。
仕組みは、完成した瞬間がゴールではありません。使われている間ずっと、誰かが面倒を見ることになります。
- 使い方が分からない人に説明する
- 業務のやり方が変わったら、中身も直す
- 動かなくなったら、原因を探して直す
- 作った本人が異動・退職したら、誰かに引き継ぐ
【Point】内製か外注かは「作れるか」ではなく、この4つを自社で抱えられるかで分かれます。
この話は、以前書いたAI時代のSIの記事とつながっています。あのときも結局、論点は「作る力」ではなく「持ち続ける力」のほうでした。
迷ったときの7つの質問
というわけで、自分に投げかける質問を7つ用意してみました。「はい」「いいえ」で答えてみてください。
| 質問 | 「はい」のときに寄る方向 |
|---|---|
| その業務のやり方は、今後1年で変わりそう? | 内製寄り(自分ですぐ直せるほうが得) |
| 扱う情報に、お客様の個人情報やお金の情報が入る? | 外注寄り |
| その仕組みが止まったら、その日の業務も止まる? | 外注寄り |
| 使うのは、自分を含めて数人まで? | 内製寄り |
| 中身を説明できる人を、社内に置き続けられる? | 内製寄り |
| 他のシステムとデータをつなぐ必要がある? | 外注寄り |
| 作りたいものを、他人に言葉で説明できる? | できないなら、どちらにせよ先に整理 |
【最重要】いちばん重いのは「止まったとき誰が直すか」
7つ並べておいて何ですが、重さは同じではありません。わたしがいちばん重いと思うのは、3つ目の「止まったら業務も止まるか」です。
自社で作った仕組みが金曜の夜に止まったとき、直せるのは作った本人だけです。その人が旅行中なら、月曜まで止まったままになります。
とはいえ、外注していれば必ず助かる、という話でもありません。契約書に「何時間以内に、どこまで対応するか」が書かれていなければ、結局は連絡がつくのを待つことになります。保守の契約は、あるかないかより中身です。
【Point】内製でも外注でも、止まったときの動き方を先に決めているかが本題です。ここが決まっていないと、どちらを選んでも同じところで困ります。
じゃあ、結局どちらを選べばいいの?
ここで気持ちよく結論を書けたらいいのですが。
【結論】会社の状況によるとしか言えません。すみません。
業種も人数も、社内にどれくらいITに慣れた人がいるかも、会社ごとに違いすぎます。「中小企業はまず内製から」と言い切っている記事もよく見かけますが、経理や顧客管理をいきなり自作で置き換えて苦労する、という展開も充分にありえます。わたしは、そこを一般化できるほどの材料を持っていません。
ひとつだけ、方向として思っていることはあります。迷ったら、まず小さく自分たちで作ってみる。作ってみると、自分たちが本当は何に困っているのかが、驚くほどはっきりします。それは後で外に頼むときの、いちばん良い材料になります。
「どちらか」ではなく「どこまで」で線を引く
最後に、少し肩の力が抜ける考え方を。
内製か外注かは、ひとつの仕組みの中でも分けられます。全部をどちらかに寄せる必要はありません。
- 入力画面は、フォームで自分たちで作る
- 集計や請求など、間違えると困る部分は外に頼む
- 動き続けているかの見張りだけ、契約で頼む
「ここまでは自分たちで、ここから先は相談」。この線を先に引いておくほうが、現実的だと思います。そして線の位置は、あとから動かして構いません。
ちなみに、外に頼むと決めたあとに待っているのが見積書です。あれ、初見だと本当に読めません。わたしも「一式」という三文字の前で固まりました。その話はまた別の記事で書きます。
……と、それらしくまとめてみましたが、これはわたしが今の時点で考えたことです。何度か失敗したら、たぶん書き直します。そのときはまた書きます。

